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2024年12月15日 (日)

Victor FX-711 修理調整記録9

 ・2024年10月、FX-711の修理調整作業を承りました
 ・以下、作業記録です

Fx71104_20241215091301

■製品情報--------------------------------------------------

 ・オーディオの足跡 VICTOR FX-711 ¥49,800(1987年頃)
 ・オーディオ懐古録 Victor FX-711 ¥49,800
 ・Hifi Engine JVC FX-1100 FM/AM Computer Controlled Tuner
 ・FX-711 取扱説明書 PDF形式

Fx71102_20241215091201Fx71108

■動作確認--------------------------------------------------

【提供者様からの事前情報】
 ・発売当時に新品購入したワンオーナー品
 ・長期間保管してあったものを最近使おうとしたら不具合あり
 ・-0.1MHzの周波数ズレ、受信感度低下、オート選局不可
【当方での確認事項】
 ・オート選局ではすべてのFM局を素通りして受信不可
 ・手動選局で確認すると-0.1MHの周波数で受信OK
 ・ズレた周波数でSTEREOランプ点灯、IF BAND切換OK、RF切換OK
 ・REC CALトーンもOK
 ・AMはオート選局で受信OKでした
 ・AMの周波数ズレなし
 ・オリジナルのAMループアンテナが同梱されていました
 ・初めて見ましたが、スリムな形状のループアンテナです

Fx71111

■内部確認--------------------------------------------------

 ・ボディを開けた瞬間強いたばこ臭、基板全体が黄色く変色してる
 ・部品とホコリがヤニでコーティングされている状態
 ・部品面、配線面とも修理痕は見当たらない
 ・まずは所定の電圧チェック → 異常なし
   ・Q801-E(+30V)→ +29.3V
   ・Q803-E(+12V)→ +11.8V
   ・Q808-E(-12V)→ -12.1V
   ・Q805-E( +5V)→ + 5.2V
   ・J705-3pin(+5.6V)→ +5.7V ※電源基板
   ・J705-5pin(-35V) →-34.3.V ※電源基板

Fx71100_20241215091301

■調整記録--------------------------------------------------

●FM部
【VT電圧】
 ・TP101 DC電圧計セット
 ・受信周波数 76MHz → L151調整 → 7.5V±0.1V
 ・受信周波数 90MHz → TC105調整 → 22.0V±0.1V
 ・上記作業を数回繰り返す
【RFトラッキング調整】
 ・VR602 → 電圧計セット ※Sメーター電圧測定
 ・76MHz 40dB → L103,L104,L105,L106調整 → 電圧最大
 ・90MHz 40dB → TC101,TC102,TC103,TC104調整 → 電圧最大
 ★TC101~104調整で最大電圧が定まらない
【IFT調整】
 ・83MHz 1kHz 100%変調 40dB → T101調整 → 電圧最大
【PLL検波 VCO調整】
 ・TP104 周波数カウンタ接続
 ・受信バンド切替 → AM
 ・何も受信しない状態 → T208粗調整 → 10.7MHz±0.01MHz
 ・何も受信しない状態 → T208微調整 → 10.7MHz±0.01MHz
 ・受信バンド切替 → FMに戻す
【FM dB表示調整】
 ・83MHz 70dB → VR602調整 → 表示70dB
 ・83MHz 30dB → VR601調整 → 表示30dB
 ・上記作業を数回繰り返す
【モノラル歪調整:WIDE】
 ・IF BAND=WIDE
 ・音声出力をWaveSpectra接続
 ・83MHz 70dB → T204(黒)調整 → モノラル歪最小
【ステレオ歪調整:WIDE】
 ・IF BAND=WIDE
 ・音声出力をWaveSpectra接続
 ・83MHz 70dB → T202(黒)調整 → ステレオ歪最小
 ・QSCインジケーターが点灯していないことを確認
【ステレオ歪調整:NARROW】
 ・IF BAND=NARROW
 ・音声出力をWaveSpectra接続
 ・83MHz 70dB → T201(黒)調整 → ステレオ歪最小
 ・QSCインジケーターが点灯していないことを確認
【FM同調点調整】
 ・IF BAND=NARROW
 ・TP103 DC電圧計セット
 ・83MHz 70dB → T206調整 → 0V±1.5mV
【MUTINGレベル調整】
 ・MUTING=ON
 ・83MHz 20dB → VR604調整 → MUTING作動確認
【セパレーション調整】
 ・IF BAND=WIDE
 ・音声出力をWaveSpectra接続
 ・83MHz 70dB → VR401調整 → Lchもれ最小
 ・83MHz 70dB → VR402調整 → Rchもれ最小
 ・QSCインジケーターが点灯していないことを確認
【パイロット信号キャンセル調整】
 ・音声出力をWaveSpectra接続
 ・83MHz 70dB → VR403調整 → 19kHzもれ最小
 ・左右chのバランスに注意
【REC CAL調整】
 ・83MHz 70dB → 通常受信で出力レベル記録
 ・83MHz 70dB → VR404調整 → 上記記録-6dBに設定
 ・TONE 430Hz
●AM部
【VT電圧】
 ・TP102 DC電圧計セット
 ・受信周波数 522kHz → L302調整 → 1.8V±0.1V 実測1.8V
 ・受信周波数1629kHz → TC302調整 → 22.0V±0.1V 実測19.9V
 ・上記作業を数回繰り返す
【トラッキング調整】
 ・VR603 → 電圧計セット ※Sメーター電圧測定
 ・ 729kHz(NHK第一)受信 → L301調整 → 電圧最大
 ・1332kHz(東海ラジオ)受信 → TC301調整 → 電圧最大
 ・上記作業を数回繰り返す
【AM dB表示調整】
 ・999kHz 90dB送信 → VR603調整 → ※AMのdB値は適当です

Fx71130_20241215091301

■修理記録:トリマコンデンサ交換----------------------------

 ・フロントエンドのトリマコンデンサTC101~104が劣化してるようです
  ・TC101~TC105 → 新品(10pF)5個交換
 ・VT電圧調整、RF調整をやり直したところ感度が大幅アップしました
 ・交換後にその他調整項目もすべてやり直しました
 ・同様にAM回路のトリマコンデンサ2個も予防交換しておきました
  ・TC301~TC302 → 新品(20pF)2個交換

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■試聴------------------------------------------------------

 ・本機のシグナルメーターはdB数値はなかなか正確な値を示します
 ・上下2点調整するので30dB~70dBの範囲内は数値をほぼ信用できます
 ・ちなみに、40dB程度でもSTEREOインジケーターは点灯しますが、
 ・良い音を望むなら60dB以上、できれば70dB以上の電波が欲しいところ
 ・そのためにアンテナの向きを変えたり増強したり、
 ・アンテナ環境の整備に努力が必要です

Fx71103_20241215091301

note:BLUESS Laboratory

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コメント

以前、SONYのチューナーの調整をしていただいたことがあります、熊本のEです。
その節は、大変お世話になりました。
改めて、1台、調子を診ていただきたい機種があり、ブログに書き込みさせていただきました。
性能に定評あるということで、かねてから、ぜひ、一度聴いてみたいと思っていたビクターFX-711が、オークションで1円出品だったため、思わず安価にて購入してしまいました。
到着したところ、外装に傷が目立つものの、フロントフェイスの傷は小さく、ラックに収めてしまえば、目立たないと思います。
早速、電源、アンテナに接続したところ、通電し、ディスプレイの輝度も十分、素性の良さそうな出音は一応確認できるものの、
① 感度がかなり低下している
② 電界強度計が微妙に1㏈単位で揺れる(下がる)のに合わせて、5~10秒に一回「バチッ」あるいは「ブツッ」というような感じのノイズが混じる
というような状態です。他にも、できれば、
③ 半田クラックのチェック
④ 年式から考えて、液漏れしたコンデンサーがないか、チェック
④ また、年数から考えてメモリバックアップ用のコンデンサも劣化していると思いますので、できれば、ここは交換をお願いしたいです。
以上のような状態ですが、調整をお願いできますでしょうか?
元々、安価に購入した商品ですので、万一、修理不可、出音不可等になりましても異存はありません。(掛かった経費、部品代等については、負担させていただきたいのですが)
よろしくお願いいたします。

承知しました。
メールアドレスの記載があったので、後ほど連絡差し上げます。

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