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2025年3月の記事

2025年3月30日 (日)

TRIO KT-900 修理調整記録7

 ・2023年4月に修理調整した個体の再修理です
 ・指針電球が切れたとの事なので、この機にすべてLED化しました

Kt90003_20250330085501

■製品情報--------------------------------------------------

 ・オーディオの足跡 TRIO KT-900 ¥49,800(1980年頃)
 ・オーディオ懐古録 TRIO AM-FM STEREO TUNER ¥49,800円(1980)
 ・Hifi Engine Kenwood KT-900 AM/FM Stereo Tuner (1980-82)

Kt90001_20250330085601Kt90002_20250330085601

■動作確認--------------------------------------------------

 ・前回修理記録はここ → 修理調整記録3
 ・事前情報通り指針電球が切れています
 ・この機種は指針電球が切れていると指針の位置が全く分かりません

Kt90000_20250330085501

■修理記録:フィラメント電球のLED化-------------------------

【LED電源】
 ・電源回路の未使用端子27番 → +21.7V ※これを借用
【指針照明】
 ・直径3mmのLED(warm white)に拡散キャップを被せて元に戻す
 ・制限抵抗2.2kΩを接続
【フロント照明】
 ・φ5mm電球色LED×2個を直列に仕込んで配線変更
 ・拡散キャップを被せオリジナル電球ホルダーに埋め込んで元に戻す
 ・制限抵抗680Ωを接続

Kt90050_20250330085701Kt90052_20250330085701Kt90053_20250330085701Kt90054Kt90056

■調整記録--------------------------------------------------

【FM OSC調整】
 ・TR7020-2Pin → 電圧計セット(Sメーター電圧)
 ・83MHz 受信 → 新TC4調整 → 電圧最大
【FM RF調整】
 ・TR7020-2Pin → 電圧計セット(Sメーター電圧)
 ・83MHz 受信 → TC1,TC2,TC3調整 → 電圧最大
 ・83MHz 受信 → T1調整 → 電圧最大
【クアドラチュア検波調整】
 ・83MHz 受信 → 電圧最大状態
 ・TR7020-3Pin-11Pin → 電圧計セット(Tメーター)
 ・83MHz 受信 → L4調整 → 電圧ゼロ(Tメーター中点)
【WIDE GAIN調整】
 ・TR7020-2Pin → 電圧計セット(Sメーター電圧)
 ・83MHz Narrow受信 → Sメーター電圧記録
 ・83MHz Wide受信 → VR1調整 → 上記電圧と同じ
【高調波歪調整】
 ・音声出力端子 → WaveSpectra接続
 ・83MHz → T1(フロントエンド内)調整 → 高調波歪最小
【パルスカウント検波調整】
 ・TR4011-1Pin → 周波数カウンタセット
 ・83MHz受信 → L5調整 → 1.965MHz
【VCO調整】
 ・R56左足 → 周波数カウンタ接続
 ・SSG 83MHz 無変調 → VR5調整 → 76kHz
【セパレーション Narrow調整】※Narrow調整を先に行なうこと
 ・音声出力端子 → WaveSpectra接続
 ・83MHz Narrow → VR4調整 → 反対chへの漏れ信号最小
【セパレーション Wide調整】
 ・音声出力端子 → WaveSpectra接続
 ・83MHz Wide → VR3調整 → 反対chへの漏れ信号最小
【REC CAL調整】
 ・83MHz受信 → 出力レベル記録
 ・83MHz受信 → VR2調整 → -6dB設定 ※439Hz
【AM受信調整】
 ・AMループアンテナ → 接続端子注意 [AM]~[GND]
 ・600kHz → L11,L12調整 → Sメーター最大点灯
 ・1400kHz → TC1,TC2調整 → Sメーター最大点灯

Kt90060_20250330085501

■試聴------------------------------------------------------

 ・オリジナル電球色とよく似た照明色に仕上がりました
 ・ホントにLED化したの? と疑われそうな出来映えです

Kt90004_20250330085501

note:BLUESS Laboratory

2025年3月23日 (日)

PIONEER F-757 修理調整記録

 ・2025年2月、F-757の故障機を研究用に寄付していただきました
 ・高い周波数のFM放送を受信できないそうです
 ・この機種は実機を見るのは初めてなのでとても楽しみ、、
 ・以下、作業記録です

F75710

■製品情報--------------------------------------------------

 ・オーディオの足跡 PIONEER F-757 ¥50,000(1990年発売)
 ・Hifi engine Pioneer F-757 AM/FM Synthesizer Tuner (1990)

F75702F75714

■動作確認--------------------------------------------------

 ・外観はF-777によく似ていますが最大の違いは選局ツマミが無いこと
 ・全体に経年の汚れ、天板に目立つ打痕、でも幸いにフロントパネルは良好
 ・FMアンテナを接続してFM受信テスト開始
 ・オート選局では名古屋地区のFM局すべて受信できました
 ・シグナルインジケーターはフル点灯、STEREOランプ点灯します
 ・アンテナA/B切換、IF BAND(NORMAL/SUPER NARROW)切換OK
 ・この状態では「異常なし!」と思ってしまいますが
 ・名古屋市内のFM局は82.5MHz以下の周波数が低めの局ばかりです
 ・そこで、信号発生器から83MHz以上の電波を送信して実験してみると、
 ・85MHz以上の周波数になると全く受信できないことを確認しました
 ・「高い周波数のFM局を受信できない」という事前情報通りでした
 ・これはちょっと不思議な現象です??
 ・一方AMは適当なループアンテナを接続してAM局の受信テスト
 ・名古屋地区のAM局はすべて受信できました

■内部確認-------------------------------------------------

 ・IF BAND=Normal → Wide
 ・IF BAND=Super Narrow → Narrow
 ・SSS:Spectrum Simulated Stereo モノラルを疑似ステレオにする機能
 ・IC201:PA5008 → クアドラチュア検波
 ・IC601:PA5007:PLL MPX(DDD TYPE IV)
 ・IC501:LA1247 → AM Tuner
 ・IC801:PD5132
 ・OSC発振回路はシールドカバーで覆われています
 ・興味本位でカバーを開けてみたら、
 ・F-717 同様にボンドでしっかり固められていました
 ・基板に印字された部品番号が極小サイズ、老眼オヤジにはルーペ必須です

F75700
F75720F75724

■調整記録--------------------------------------------------

【FM VT電圧調整】
 ・アンテナ入力なし、IF BAND=Normal
 ・TP1 → 電圧計セット
 ・90.0MHz → L18調整 → 24.0v±0.1v ★実測 15.1v
 ・76.0MHz → 確認のみ→ 7.5v±0.5v  ★実測 7.5v
 ※L18を回してもVT電圧が15v以上に上がらない
 ※最大電圧のときのFM周波数が85MHz前後、、なるほど、、
 ※VT電圧が15v以下(76MHz〜85MHz)なら正常に受信できる訳です

■修理記録:電源回路の電解コンデンサ交換--------------------

 ・VT電圧は7.5v〜15v間は正常に変化するが15v以上に上がらない
 ・電源回路を調べたところOSC回路に繋がる+26vが出ていないと判明
 【電圧確認】
  ・TP 8(+ 5v) → + 5.2v → 〇
  ・TP11(+13v) → +13.1v → 〇
  ・R702(+26v) → +19.0v → ×
 ・D701,D702,D703,D704,D705,D706の各電圧を測定して原因を考察
 ・怪しいのはC702(47uF/35v)と見当をつけて部品交換
 ・本機の底面には点検口がありません
 ・部品交換するには基板を裏返す必要があるので「気合」が必要です
 ・結果は、なんと先頭打者初球ホームラン!勘が当たりました
 ・外したC702外見には膨張や粉吹きなどの異常は見られませんが、、
  ・C702(47uF/35v)実測値 → 136uF,Vloss=39%,ESR=11Ω
  ・C702(47uF/35v)新品値 → 48uF,Vloss=0.8%,ESR=0.47Ω
 ・C702を新品交換後はVT電圧調整が正常値に設定できました

F75751F75754

■修理記録:タクトスイッチ洗浄------------------------------

 ・反応の悪いタクトスイッチがいくつかあったので洗浄しました
 ・スイッチ表面にエレクトロニッククリーナーを噴射
 ・スイッチのON/OFFを何度も繰り返して反応を復活させました
 ・不調スイッチだけ交換するとクリック感が違ってしまいます
 ・本来は全数交換がベストですが、ちょっと数が多いのでパスしました

F75740F75741

■調整記録--------------------------------------------------

【FM VT電圧調整】
 ・アンテナ入力なし、IF BAND=Normal
 ・TP1 → 電圧計セット
 ・90.0MHz → L18調整 → 24.0v±0.1v
 ・76.0MHz → 確認のみ→ 7.5v±0.5v 実測 7.5v
【FM同調点仮調整】
 ・IF BAND=Normal
 ・TP4〜TP5 → 電圧計セット
 ・83.0MHz受信 → T201(Det)コア調整 → 電圧0v±100mv
【RFトラッキング調整】
 ・IF BAND=Normal
 ・TP10 → 電圧計セット ※Sメーター電圧
 ・76.0MHz受信 → L1,L2,L3調整 → 電圧最大
 ・90.0MHz受信 → TC1,TC2,TC3調整 → 電圧最大
 ・83.0MHz受信 → T3調整 → 電圧最大
 ・上記手順を数回繰り返す
【IF調整】
 ・IF BAND=Super Narrow
 ・TP10 → 電圧計セット ※Sメーター電圧
 ・83.0MHz受信 → T101,T102,T103調整 → 電圧最大
 ・上記手順を数回繰り返す
【FM検波調整】
 ・IF BAND=Normal
 ・TP4〜TP5 → 電圧計セット
 ・音声出力 → Wavespectra接続
 ・83.0MHz受信 → T201(Det)コア調整 → 電圧0v±100mv
 ・83.0MHz受信 → T201(Dist)コア調整 → 高調波歪最小
 ・83.0MHz受信 → VR208調整 → 高調波歪最小
 ・上記手順を数回繰り返す
【SUB Balance調整】
 ・IF BAND=Normal
 ・TP3 → AC電圧計セット
 ・83.0MHz受信 → VR203調整 → 0.0v(AC)
【VCO調整】
 ・TP7 → 周波数カウンタ接続
 ・83.0MHz無変調 → VR601調整 → 38kHz±100Hz
【パイロットキャンセル調整】
 ・音声出力 → Wavespectra接続
 ・83.0MHzPilot → VR602調整 → 19kHz成分最小
【SUB調整】
 ・音声出力 → Wavespectra接続
 ・83.0MHzSUB信号 → L202調整 → Lchレベル最小
【ステレオ歪調整】
 ・音声出力 → Wavespectra接続
 ・IF BAND=Normal
  ・83.0MHz Lch → VR204調整 → 2次高調波歪最小
 ・IF BAND=Super Narrow
  ・83.0MHz Lch → VR205調整 → 2次高調波歪最小
【セパレーション調整】
 ・音声出力 → Wavespectra接続
 ・IF BAND=Normal
 ・83.0MHz Rch → VR206調整 → Lchオーディオ出力最小
 ・83.0MHz Lch → VR207調整 → Rchオーディオ出力最小
【MPX NR/ノイズリダクション調整】
 ・音声出力 → Wavespectra接続
 ・IF BAND=Normal
 ・MPX NRスイッチ ON
 ・83.0MHz Rch → VR301調整 → セパレーション値20dB
 ※VR301反時計回りに全開し、20dBになるまで戻す
【FMシグナルインジケーター調整】
 ・IF BAND=Normal
 ・TP2 → 電圧計セット
 ・83.0MHz,45dB受信 → VR202調整 → 5.0v±0.05v
 ・83.0MHz,75dB受信 → VR101調整 → 1.6v±0.05v
【AM VT電圧調整】
 ・アンテナ入力なし、IF BAND=Normal
 ・TP1 → 電圧計セット
 ・ 522kHz → L501調整 → 2.0v±0.2v
 ・1629kHz → TC502調整→ 16.0v±0.2v
【AM RF調整】
 ・TP6 → 電圧計セット
 ・ 603kHz → T501調整 → 電圧最大
 ・1395kHz → TC501調整→ 電圧最大
【AMシグナルインジケーター調整】
 ・TP6 → 電圧計セット
 ・999kHz,100dB受信 → VR501調整 → 5.0v±0.05v

F75760

■試聴------------------------------------------------------

 ・電源回路の故障とは意外でした
 ・上位機F-777との違いはAMステレオ対応の有無と選局ツマミですが、
 ・AMステレオは風前の灯火、選局ツマミはシンセ機には本来不要
 ・すっきりした高級感あるデザインのF-757は良い選択と思います

F75703

note BLUESS Laboratory

2025年3月 9日 (日)

SONY ST-SA5ES 修理調整記録3

 ・2025年2月、ゴールドモデルのST-S5ESが届きました
 ・事前情報では受信感度が低下しているとのこと
 ・以下、作業記録です

Sa5es06

■製品情報--------------------------------------------------

 ・オーディオの足跡 SONY ST-SA5ES ¥55,000(1995年発売)

Sa5es02_20250309092301Sa5es08

■動作確認--------------------------------------------------

 ・ボディ上面にすり傷や汚れがあるもののフロントパネルはほぼ無傷
 ・電源オン、アンテナA端子で名古屋地区のFM局を受信すると
 ・RF=NORMAL シグナルインジケーター80%点灯 STEREO受信OK
 ・RF=DIRECT シグナルインジケーター40%点灯 MUTING作動
 ・確かに受信感度が低下しているようです
 ・念のためアンテナ端子A/Bそれぞれ確認しましたが状況は同じでした
 ・RF=NORMALで動作確認続行
 ・IF BAND切換OK、MUTING動作OK、REC CALトーン OK、
 ・適当なAMループアンテナで名古屋地区のAM局を受信テスト
 ・AM放送は受信できました
 ・ご指摘のようにFM受信感度の低下が気になります

■内部確認--------------------------------------------------

 ・内部は手付かずのオリジナル状態でした
 ・ホコリの堆積も無くそれぞれの部品は艶があって綺麗な状態です

Stsa5es00_20250309092201

■調整記録--------------------------------------------------

【FM同調点調整】
 ・IF BAND = WIDE
 ・IC251(LA1235)7pin~10pin間電圧計セット
 ・83MHz受信 → IFT251調整 → 電圧ゼロ ※調整前実測-420mV
【VT電圧調整】
 ・フロントエンド内JW8 電圧計セット
 ・アンテナ入力なし
 ・90MHz → L104調整 → 21.0V±0.2V ※調整前実測20.8V
 ・76MHz → 確認のみ → 8.0V±1.0V ※調整前実測 7.7V
【トラッキング調整】
 ・IF BAND = NARROW
 ・IC251(LA1235) 13pin(又はR261右足)電圧計セット
 ・90MHz受信 → CT101,CT102,CT103 → 電圧最大
 ・76MHz受信 → L101,L102,L103 → 電圧最大
【PLL検波調整】
 ・IF BAND = WIDE
 ・TP201を短絡 ※これによってIF回路をバイパス
 ・TP271 電圧計セット
 ・IFT272調整 → 電圧ゼロ ※調整前実測-227mV
 ・CT271調整 → 歪最小 ※WaveSpectraにて波形確認
 ・TP201を開放
【Narrow Gain調整】
 ・IF BAND = WIDE
 ・IC251(LA1235) 13pin(又はR261右足)電圧計セット
 ・83MHz,60dB受信 → 電圧記録
 ・IF BAND = NARROW
 ・83MHz,60dB受信 → RV203調整 → 同じ電圧に
【IF歪調整】
 ・IF BAND = WIDE
 ・MUTING = OFF
 ・IC251(LA1235) 13pin(又はR261右足)電圧計セット
 ・RV201、RV202 時計回り一杯に回す
 ・SSG出力40dBモノラル信号送信
  ・IFT201調整 → 電圧最大
 ・SSG出力40dBステレオ信号送信
  ・IFT202調整 → 電圧最大
  ・IFT101調整 → 電圧最大 ※IFT101フロントエンド内
 ・RV201、RV202 回転範囲の中央位置に回す
 ・SSG出力80dBモノラル信号送信
  ・IFT203調整 → 歪最小へ
 ・SSG出力80dBステレオ信号送信
  ・IFT204調整 → 歪最小へ
【STEREOインジケータ調整】
 ・IF BAND = WIDE
 ・MUTING = OFF
 ・SSG83MHz 出力20dB
 ・RV251調整 → ステレオインジケータ点灯
【MUTINGレベル調整】
 ・IF BAND = WIDE
  ・MUTING = ON
  ・SSG83MHz 出力25dB
  ・RV252調整 → MUTING調整
 ・IF BAND = NARROW
  ・RV203調整 → MUTING調整
【Sメーター調整】
 ・RV241調整 
【パイロットキャンセル】
 ・RV303、L301 19kHz信号漏れ最小 左右バランス確認
【セパレーション調整】
 ・RV301 R→L ※調整後実測60dB
 ・RV302 L→R ※調整後実測58dB
【CAL TONE】
 ・Peak Level-5.2dB 395Hzの波形が出ていました。
【AM調整】
 ・RV401 Sメーター調整
 ・RV402 AUTOSTOP調整

Sa5es40_20250309092201

■試聴------------------------------------------------------

 ・故障箇所は無く、調整により受信感度が大幅に改善できました
 ・本機は今となっては貴重なAM-STEREO対応機です
 ・名古屋では2021年にCBCラジオがAMステレオ放送を終了したので
 ・AM放送受信時に STEREO ランプが点灯することはもうありませんが
 ・KIKUSUI KSG4310からAMステレオ信号を送ってみると
 ・STEREOインジケーター点灯、受信機能は正常に働いていました
 ・AMステレオ放送をまだ続けている局は大阪と和歌山だけでしょうか?

Sa5es30Sa5es03_20250309092201

note:BLUESS Laboratory

2025年3月 2日 (日)

TRIO KT-7500 修理調整記録6

 ・2025年2月、KT-7500の調整依頼品が届きました
 ・以下、作業記録です

Kt750003_20250302091001

■製品情報--------------------------------------------------

 ・オーディオの足跡 TRIO KT-7500 ¥48,000(1975年発売)
 ・hi-fi engine KENWOOD KT-7300 輸出機サービスマニュアル
 ※型番注意:国内機 KT-7500 → 輸出機 KT-7300

Kt750002_20250302090501Kt750007_20250302090501

■動作確認--------------------------------------------------

 ・外装に目立つキズは無く、とてもキレイな状態です
 ・スイッチの根元や背面端子にも光沢があってホント驚くほど美しい!
 ・さて、アンテナ線を接続して電源オン、、
 ・おや?周波数窓が怪しげなマリンブルー(青色)に浮かび上がる
 ・照明電球が青色LEDに交換済みのようです
 ・肝心のFM受信を試すと、Sメーターが半分も振れず受信感度がかなり低い
 ・Tメーターは左右に反応するが、ミューティングONでは音が出ない
 ・ミューティングOFFにすると受信音が聞こえる状態でした
 ・本機のFMアンテナ端子は同軸ケーブルをバラ線で繋ぐタイプです
 ・F端子が使えるように自作の4Cケーブルが繋いでありましたが
 ・ただよく見ると同軸ケーブルの芯線と網線が接触していました
 ・これが感度低下の原因だったのでケーブル処理を施して受信確認再開
 ・今度はSメーターが振りれて名古屋地区のFM局を受信できました
 ・ミューティング動作OK、STEREOランプ点灯
 ・気になるのはSメーター最大点とTメーター中点が一致しないこと
 ・あと僅かな周波数ズレあり
 ・続いて背面バーアンテナでAM放送の受信テスト
 ・AMポジションランプ点灯、名古屋地区のAM局を受信できました
 ・故障個所は無さそうです

■内部確認-------------------------------------------------

 ・FM4連、AM2連バリコン
 ・IC1:HA1137 FM IF SYSTEM (クアドラチュア検波)
 ・IC2:HA1156 FM MPX
 ・IC3:HA1151 AM SYSTEM
 ・4個のフィラメント電球(8V/300mA)→ φ5mm青色LEDに交換済み

Kt750000_20250302091001

■修理記録:電源基板改造(LED照明用)---------------------------

 ・4個の青色LEDはオリジナルのAC電源に並列接続で繋がっていました
 ・さすがにAC電源のままではマズいと思い電源のDC化を検討
 ・依頼者様にお聞きしたところ各LEDに制限抵抗をつけてあるとの事
 ・電源基板 C7(100uF/25v)+端子から出ているDC+9.6vを借用しました
 ・これは赤色インジケーターLEDの駆動電源です
 ・印字だけあって部品が実装されていない R5 にジャンパ線追加
 ・これで7番端子から DC+9.6v が取り出せます
  ・C7 → R5(ジャンパ線)→ 7番端子 DC+9.6v
 ・C7:100uF/25v → 1000uF/50v ※借用対策として容量増強
 ・配線をスッキリさせるためGND線を6番端子に変更
 ・これで点灯確認したところ、4灯のうち2灯が点灯しない
 ・2個のLEDの極性が逆接続だったので配線を外して繋ぎ直しました

Kt750020_20250302090401Kt750021_20250302090401Kt750042_20250302090401Kt750045_20250302090401Kt750046

■調整記録--------------------------------------------------

【Tメーター オフセット調整】
 ・セレクタ AM → VR2調整 → Tメーター中点
 ※AM受信時にTメーターは使いませんが中点調整に使います
【FM OSC調整】
 ・76MHz → L4調整 → Sメーター最大
 ・90MHz → CT4調整 → Sメーター最大
【FM RF調整】
 ・76MHz → CT1,CT2,CT3調整 → Sメーター最大
 ・90MHz → L1,L2,L3調整 → Sメーター最大
 ・83MHz → IFT調整 → Sメーター最大
【FM検波調整】
 ・83MHz → T1(下部コア)調整 → Tメーター中点
 ・83MHz → T1(上部コア)調整 → 高調波歪最小
【FM Sメーター調整】
 ・83MHz → VR1調整 → 振れ具合調整
【VCO調整】
 ・TP1 → 周波数カウンタ接続
 ・83MHz,無変調 → VR3調整 → 19kHz
【セパレーション調整】
 ・83MHz → VR4調整 → 反対ch漏れ信号最小
【AM調整】
 ・ 600kHz → バーアンテナ内T2調整 → Sメーター最大
 ・1400kHz → CT6,CT5調整 → Sメーター最大
【AM Sメーター調整】
 ・Sメーター調整 → VR5

Kt750030_20250302091001

■試聴------------------------------------------------------

Kt750004_20250302091001

 ・青色照明、薄暗い部屋で眺めると落ち着いた気分になります
 ・何となく水族館のライトアップされた大水槽を眺める気分に近いかも?
 ・FM音楽を聴きながら瞑想に耽るひとときを過ごせます

note:BLUESS Laboratory

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