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2025年3月 9日 (日)

SONY ST-SA5ES 修理調整記録3

 ・2025年2月、ゴールドモデルのST-S5ESが届きました
 ・事前情報では受信感度が低下しているとのこと
 ・以下、作業記録です

Sa5es06

■製品情報--------------------------------------------------

 ・オーディオの足跡 SONY ST-SA5ES ¥55,000(1995年発売)

Sa5es02_20250309092301Sa5es08

■動作確認--------------------------------------------------

 ・ボディ上面にすり傷や汚れがあるもののフロントパネルはほぼ無傷
 ・電源オン、アンテナA端子で名古屋地区のFM局を受信すると
 ・RF=NORMAL シグナルインジケーター80%点灯 STEREO受信OK
 ・RF=DIRECT シグナルインジケーター40%点灯 MUTING作動
 ・確かに受信感度が低下しているようです
 ・念のためアンテナ端子A/Bそれぞれ確認しましたが状況は同じでした
 ・RF=NORMALで動作確認続行
 ・IF BAND切換OK、MUTING動作OK、REC CALトーン OK、
 ・適当なAMループアンテナで名古屋地区のAM局を受信テスト
 ・AM放送は受信できました
 ・ご指摘のようにFM受信感度の低下が気になります

■内部確認--------------------------------------------------

 ・内部は手付かずのオリジナル状態でした
 ・ホコリの堆積も無くそれぞれの部品は艶があって綺麗な状態です

Stsa5es00_20250309092201

■調整記録--------------------------------------------------

【FM同調点調整】
 ・IF BAND = WIDE
 ・IC251(LA1235)7pin~10pin間電圧計セット
 ・83MHz受信 → IFT251調整 → 電圧ゼロ ※調整前実測-420mV
【VT電圧調整】
 ・フロントエンド内JW8 電圧計セット
 ・アンテナ入力なし
 ・90MHz → L104調整 → 21.0V±0.2V ※調整前実測20.8V
 ・76MHz → 確認のみ → 8.0V±1.0V ※調整前実測 7.7V
【トラッキング調整】
 ・IF BAND = NARROW
 ・IC251(LA1235) 13pin(又はR261右足)電圧計セット
 ・90MHz受信 → CT101,CT102,CT103 → 電圧最大
 ・76MHz受信 → L101,L102,L103 → 電圧最大
【PLL検波調整】
 ・IF BAND = WIDE
 ・TP201を短絡 ※これによってIF回路をバイパス
 ・TP271 電圧計セット
 ・IFT272調整 → 電圧ゼロ ※調整前実測-227mV
 ・CT271調整 → 歪最小 ※WaveSpectraにて波形確認
 ・TP201を開放
【Narrow Gain調整】
 ・IF BAND = WIDE
 ・IC251(LA1235) 13pin(又はR261右足)電圧計セット
 ・83MHz,60dB受信 → 電圧記録
 ・IF BAND = NARROW
 ・83MHz,60dB受信 → RV203調整 → 同じ電圧に
【IF歪調整】
 ・IF BAND = WIDE
 ・MUTING = OFF
 ・IC251(LA1235) 13pin(又はR261右足)電圧計セット
 ・RV201、RV202 時計回り一杯に回す
 ・SSG出力40dBモノラル信号送信
  ・IFT201調整 → 電圧最大
 ・SSG出力40dBステレオ信号送信
  ・IFT202調整 → 電圧最大
  ・IFT101調整 → 電圧最大 ※IFT101フロントエンド内
 ・RV201、RV202 回転範囲の中央位置に回す
 ・SSG出力80dBモノラル信号送信
  ・IFT203調整 → 歪最小へ
 ・SSG出力80dBステレオ信号送信
  ・IFT204調整 → 歪最小へ
【STEREOインジケータ調整】
 ・IF BAND = WIDE
 ・MUTING = OFF
 ・SSG83MHz 出力20dB
 ・RV251調整 → ステレオインジケータ点灯
【MUTINGレベル調整】
 ・IF BAND = WIDE
  ・MUTING = ON
  ・SSG83MHz 出力25dB
  ・RV252調整 → MUTING調整
 ・IF BAND = NARROW
  ・RV203調整 → MUTING調整
【Sメーター調整】
 ・RV241調整 
【パイロットキャンセル】
 ・RV303、L301 19kHz信号漏れ最小 左右バランス確認
【セパレーション調整】
 ・RV301 R→L ※調整後実測60dB
 ・RV302 L→R ※調整後実測58dB
【CAL TONE】
 ・Peak Level-5.2dB 395Hzの波形が出ていました。
【AM調整】
 ・RV401 Sメーター調整
 ・RV402 AUTOSTOP調整

Sa5es40_20250309092201

■試聴------------------------------------------------------

 ・故障箇所は無く、調整により受信感度が大幅に改善できました
 ・本機は今となっては貴重なAM-STEREO対応機です
 ・名古屋では2021年にCBCラジオがAMステレオ放送を終了したので
 ・AM放送受信時に STEREO ランプが点灯することはもうありませんが
 ・KIKUSUI KSG4310からAMステレオ信号を送ってみると
 ・STEREOインジケーター点灯、受信機能は正常に働いていました
 ・AMステレオ放送をまだ続けている局は大阪と和歌山だけでしょうか?

Sa5es30Sa5es03_20250309092201

note:BLUESS Laboratory

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コメント

以前書き込みさせていただいた、パイオニアF-777レベルメータ表示の件ですが
ブルース様の指摘通り、FL表示管基盤のはんだの一部に「剥がれ」がありました。
時間が経過すると温まり、膨張(?)して点灯していたのでしょうね…。
そのついでに、放送波を利用して調整の真似事を行いました。
レベルメータも、58~61から65~69デシベルに上がり
心なし音も高音の伸びや広がりが出た気がします。

ありがとうございました!。

昨日、仕事帰りに立ち寄ったショップで、黒の同機JUNKを見つけ衝動買いました。
ブルース様の記事を見ていてなんとなく気になっていたのでつい…
そそくさと持ち帰り、邪気を払うため少し磨いてタッチアップし、そそくさと設置してみたところ
本記事の内容に似た感度低下のような感じでしたので、
こちらの記事を参考に、「同調点・VT・トラッキング」をいじってみたところ
かなりレベルメータがアップしましたが、そのうちの1本が点灯しなくなってしまった…。
私の駄耳では歪っぽくなくきれいに聞こえますので、これ以上は触らないようにします。
それにしても333シリーズの中身も音も、あまり変わっていないような、
システムのしょぼさと、洗脳されたのかもしれません…。

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