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2025年6月29日 (日)

ONKYO Integra R-255 修理調整記録

 ・2025年5月、ONKYO製レシーバーの故障機が届きました
 ・これは初めて見る機種です
 ・以下、作業記録です

R25503

■製品情報--------------------------------------------------

 ・オーディオの足跡 ONKYO Integra R-255 69,000円(1972年頃)
 ・Hifiengine ONKYO TX-440 Solid State Stereo Receiver
 ※ツマミの数と配置は違いますが、内部構成はほぼ同じでした

R25502R25517

■動作確認--------------------------------------------------

【提供者さまからの事前情報】
 ・電源オンから5~10分経たないとチューナーの音が出ない
 ・周波数窓の電球切れ、STEREOランプ点灯しない
 ・Sメーター、Tメーターのズレ
 ・外部入力にCDを繋ぐと良い音が聞こえる
【当方での確認事項】
 ・同時期の単体チューナー T-455 によく似ています
 ・フロントパネルには経年の汚れが付着しますが
 ・木製ボディに目立つキズは無く保存状態はとても良いです
 ・FMアンテナと実験用スピーカーを繋いで電源オン
 ・パワーMUTING機構が無いのか「ボスッ」と大きな音、音量注意
 ・二つのメーター照明点灯、選局指針が赤色照明に浮かび上がる
 ・ただ周波数窓の照明が左半分点灯しない
 ・音が出るまで5~10分との事でしたが、音はすぐに出ました
 ・名古屋地区のFM局を受信できました
 ・ただSメーター最大点とTメーター中点が一致しない
 ・STEREOランプが点灯しないが実際のステレオ感はある
 ・AMアンテナは接続しないのに名古屋地区のAM放送も受信できました
 ・内部にバーアンテナを内蔵しているかも?
 ・外部入力にCDプレーヤーを接続して再生音を確認
 ・PHONO入力にレコードプレーヤーを接続して再生音を確認
 ・電球切れ以外は大きな故障は無さそうです

R25540

■内部確認----------------------------------------

 ・木製ボディを開けてみると通気口付近に大量のホコリが堆積
 ・エアダスターと清掃用刷毛で丁寧にホコリ除去
 ・電源部は古いタイプの大型電源トランスと電解コンデンサ
 ・ALPS社製フロントエンド:FM4連AM2連バリコン搭載
 ・予想通りAMバーアンテナ内蔵でした
 ・セラミックフィルター×3個 → TA7061PA → レシオ検波
 ・MPX回路はIC化される以前の古いタイプ
 ・フロントパネルを外して確認、電球4個中3個が切れていました
 ・外観が似た機種を海外サイトHifiengineで捜索しました
 ・ツマミの数と配置は違いますがTX-440 という機種が似ています
 ・内部構造もほぼ同じでした

R25500

■修理記録:電球交換----------------------------------------

 ・切れていた電球は同等品に交換しました
 ・周波数窓の照明電球3個交換(6.3v/250mA)
 ・STEREOインジケーター電球交換(6.3v/50mA)
 ・実は、電球交換後に気が付いたのですが、
 ・照明電球が不規則に明るくなったり少し暗くなったりします
 ・その間隔は不定期で不意に変化します
 ・これは電源回路の故障か?

R25541R25552

■修理記録:電源トランス------------------------------------

 ・最初は電源回路の故障かと思いましたが、
 ・周波数窓の照明電球はトランスからのAC電圧で点灯しています
 ・その明るさが変化するという事はトランス電圧が変動している
 ・どうやら電源トランスが経年劣化しているようです
 ・測定してみると出力電圧が不安定に変動していました
 ・音を聞いている分にはその変化は分からないと思いますが、
 ・照明の明暗はちょっと気になります
 ・ただ、このトランスの代替品を見つけるのは難しいと思います
 ・50年以上前の製品ですからこのままとします

R25531

■修理記録:音が途切れる対策--------------------------------

 ・FM受信テスト中に音が出なくなる現象が何度も発生しました
 ・MPX回路の配線にクラックがあって接触不良になっていました
 ・ハンダを盛り直して復旧しました
 ・電源投入時にチューナーだけ音が出なかった原因かもしれません

■調整記録--------------------------------------------------

【レシオ検波調整】
 ・何も受信しない状態
 ・L105上段コア調整 → Tメーター中点
【FM OSC調整】
 ・TP(S meter) → 電圧計セット(Sメーター電圧)
 ・90MHz → TCo調整 → 電圧最大
 ・76MHz → Lo調整 → 電圧最大
【FM受信調整】
 ・TP(S meter) → 電圧計セット(Sメーター電圧)
 ・90MHz受信 → TCA,TCR1,TCR2調整 → 電圧最大
 ・76MHz受信 → LA,LR1,LR2調整 → 電圧最大
 ・83MHz受信 → IF調整 → 電圧最大
【MUTING調整】
 ・R713調整 → ミューティング作動レベル調整
【検波歪み調整】
 ・音声出力 → WaveSpectra接続
 ・83MHz受信 → L105下段コア調整 → 高調波歪み最少
【セパレーション調整】
 ・音声出力 → WaveSpectra接続
 ・83MHz(SUB)受信 → L201,L202調整 → Lch出力最大へ
 ・83MHz(L/R)受信 → R223調整 → セパレーション調整
【AM調整】
 ・ 600kHz受信 → L107調整 → Sメーター最大
 ・1400kHz受信 → AM-OSC,AM-Ant調整 → Sメーター最大

R25550

■試聴------------------------------------------------------

 ・この時代のステレオレシーバーは見ているだけで心が癒されます
 ・特にメーターが二つ並んだ上位タイプが大好物です
 ・周波数窓の下にツマミやボタンが整然と並ぶ姿に機能美を感じます
 ・現代のタッチパネルとは違う、メカニカルな雰囲気がステキです

R25507

note:BLUESS Laboratory

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