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2025年7月20日 (日)

TRIO KT-80 修理調整記録

 ・2025年6月、TRIO KT-80の修理調整作業を承りました
 ・パルスカウント検波を搭載したバリコンチューナーです
 ・これまで実機を見たことが無かったので興味津々、、
 ・以下、作業記録です

Kt8003

■製品情報--------------------------------------------------

 ・パネルに刻まれた PULSE COUNT DETECTOR の文字がちょっと誇らしげ
 ・1981年版のオーディオ雑誌からスペックを抜粋します

Kt80_spec

 ・Hifiengine KENWOOD KT-80 FM Stereo Tuner 37,000円 (1979-84)
 ・以前調整した KT-60 の兄弟機と思います

Kt8002Kt8013

■動作確認--------------------------------------------------

 ・FM専用薄型機、外観に目立つキズは無くとても綺麗な状態です
 ・FMアンテナを接続して名古屋地区のFM局で受信テスト
 ・アンテナ端子がF型でないのがちょっと残念
 ・電源オン、電源ボタンが電球色に点灯、指針は緑色点灯
 ・受信すると緑色LED5灯式のシグナルインジケーターはフル点灯
 ・赤色LEDの TUNED/LOCKインジケーター点灯
 ・指針と目盛りの周波数ズレはほとんど気になりません
 ・赤色LEDのSTEREOインジケーターも点灯、受信音も違和感なし
 ・受信動作に関しては特に問題なさそうです

Kt8006

■内部確認--------------------------------------------------

 ・ボディは後方へスライドして外すタイプ
 ・電解コンデンサは既に全数交換済みでした
 ・電源基板で電源ランプをON/OFFするスイッチが追加されていました
 ・電源スイッチの照明は確かに眩しすぎる感じです
 ・フロントエンドを見るとバリコン軸が緑青色に変色しています
 ・仮調整したところ、OSCトリマコンデンサTC4は調整可能でした
 ・あと気になるのは主要ICの足がマイグレーションで真っ黒

Kt8000_20250720090201

■修理記録:バリコン軸とIC足の洗浄--------------------------

 ・バリコン回転軸の緑青サビは指針移動時の雑音原因になります
 ・エレクトロニッククリーナー、歯ブラシ、歯間ブラシで丹念に洗浄
 ・次に真っ黒に変色したICの足はを同様に磨いておきました
 ・IC2:HA1137W、IC4:TR4010A、IC5:HA12016
 ・SSサイズの歯間ブラシが役に立ちます

Kt8040Kt8041

■修理記録:トリマコンデンサTC4交換-------------------------

 ・トリマコンデンサTC4は調整可能でしたが、念のため予防交換しました
 ・基板裏側を見ると、TC4の位置の穴が開いていたので作業は楽でした
 ・TC4(10pF) → 新品交換
 ・後述の受信調整で適正位置に設定しました

Kt8050Kt8051

■調整記録--------------------------------------------------

【FM同調点調整】
 ・R13両端 → 電圧計セット
 ・CF1後足 10.7MHz(無変調)信号注入 → T2調整 → 電圧ゼロ
【OSC調整】
 ※L4調整不可のため83MHzのみで調整
 ・R53前足 → 電圧計セット ※Sメーター電圧
 ・83.0MHz受信 → TC4調整 → 電圧最大
【RF調整】
 ※L1,L2,L3調整困難なため83MHzのみで調整
 ・R53前足 → 電圧計セット ※Sメーター電圧
 ・83.0MHz受信 → TC1,TC2,TC3調整 → 電圧最大
【IF調整】
 ・R53前足 → 電圧計セット ※Sメーター電圧
 ・83.0MHz受信 → T1調整 → 電圧最大
【パルスカウント検波調整】
 ・R23前足 → 周波数カウンタ接続
 ・83.0MHz → T3調整 → 1.965MHz
【VCO調整】
 ・R28右足 → 周波数カウンタ接続
 ・83.0MHz(無変調)→ VR1調整 → 76.0kHz
【STEREO歪調整】
 ・音声出力 → WaveSpectra接続
 ・83.0MHz(ST)→ T1調整 → 高調波歪最小
【セパレーション調整】
 ・音声出力 → WaveSpectra接続
 ・83.0MHz(L/R)→ VR2調整 → 反対chへの漏れ信号最小
【REC CAL調整】
 ・音声出力 → WaveSpectra接続
 ・83.0MHz受信 → 音声出力レベル測定 → VR3調整 → -6dB

Kt8060

■試聴------------------------------------------------------

 ・再調整によって特にセパレーション値が大きく改善しました
 ・FM専用機、パルスカウント検波搭載機、良い音で受信しています
 ・ただ、周波数窓の照明がないのでちょっと物足りない感じ
 ・電源ボタンとそれぞれのLEDインジケーターが点灯しますが
 ・それぞれの形と色がちょっとアンバランスな印象です
 ・電源ボタンの照明は常時OFFで良さそうですね

Kt8007

note:BLUESS Laboratory

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コメント

ほとんど毎週投稿されていらっしゃるのに、2週間投稿がなかったものですから、お元気か少々心配してしまいました。
新しい投稿を拝見することができて嬉しいです。
いつも大変興味深い記事をありがとうございます。

お気遣いいただき誠にありがとうございます。
お察しのとおり、6月末から体調を崩してしばらく休んでいました。
これから少しずつ活動を再開していくつもりです。

パーツが劣化して動作不良になるのは機械も人間も同じですね。
こうしてだんだんポンコツになっていくんだな~?と実感しました。
夏の暑さが年々厳しさを増しています。皆様も油断せずご自愛ください。

お元気になられたようで良かったです
ブログの更新を楽しみにしています

ご体調を崩しておられたのですね。 
現在はご回復されたのでしたら、私としても大変嬉しい限りです。
どうかご無理をなさらずに、これからもブログを楽しみにしております。

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