DENON TU-750 修理調整記録
・2025年7月、初めて見る機種 TU-750 を寄付していただきました
・調べてみると「デノン初の本格的シンセサイザーチューナー」との事
・不要になった機器や故障機の寄付は歓迎します
・以下、作業記録です

■製品情報--------------------------------------------------
・オーディオの足跡 DENON TU-750 42,800円 (1981年頃)
・オーディオ懐古録 DENON TU-750 AM/FM STEREO TUNER 42,800円
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■動作確認--------------------------------------------------
・外観は経年の汚れが目立つが凹みや擦り傷などの外傷はない
・フロントパネルは操作ボタンが整然と並んだオールディーズの感じ
・背面を見るとコンパクトなAMループアンテナ付属
・FMアンテナ端子にF端子が無いのはちょっと残念
・底面に点検口なし、足は薄い黒ゴム4個のみ、、これはかなり残念
・さて、気を取り直してアンテナと電源を接続して電源オン
・FL管に周波数点灯、輝度は充分で文字痩せや文字欠けはない
・このFL管は当時のチューナーでよく見かけるタイプ
・FM受信範囲 76.1MHz~89.9MHz
・DIMMERスイッチによって周波数表示の明暗に切り換えられるのが珍しい
・FM7局、AM7局それぞれ独立してメモリー登録可能、合計14局
・オート選局では名古屋地区のFM局をすべて素通りして受信不可
・マニュアル選局に切換えるとFM局を受信できました
・ただシグナルインジケーターは最下位のセグメントが点灯するのみ
・STEREOインジケーター点灯しない
・REC CALトーンは聞こえました
・続いて名古屋地区のAM放送の受信テスト開始
・AM受信範囲 522kHz~1611kHz
・背面ループアンテナで名古屋地区のAM局を受信できました
・問題はFMの受信感度が低下していること
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■内部記録--------------------------------------------------
・FMフロントエンドは小さなパッケージ型 → CF×2個
・IC2:HA11225 FM IF SYSTEM クアドラチュア検波
・IC3:HA1156 FM STEREO DEMODULATOR
・IC4:LA1245 AM TUNER
・VR1:セパレーション調整
・VR2:VCO調整
・VR3;REC CAL調整(縦置き基板)
・VR4:FMシグナルメーター調整
・VR5:AMシグナルメーター調整
・メモリ保持用のコイン電池が縦置配置、まだ生きています
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■調整記録--------------------------------------------------
・サービスマニュアルや回路図は発見できません
・当時の別機を参考にしながら調整手順を組み立てました
【FM VT電圧調整】
・フロントエンド TP端子 → 電圧計セット
・89.9MHz → L04調整 → 8.0v
・76.1MHz → L04調整 → 1.5v
※試行錯誤の結果、1.5v~8.0vの範囲が良さそうでした
【FM同調点調整】
・TP1~TP2 → 電圧計セット
・83.0MHz受信 → T2調整 → 電圧ゼロ
【FM RF調整】
・R185後足 → 電圧計セット ※Sメーター電圧
・89.9MHz,40dB受信 → TC01,TC02,調整 → 電圧最大
・76.1MHz,40dB受信 → L01,L02,L03調整 → 電圧最大
・83.0MHz,40dB受信 → T01調整 → 電圧最大
【FM検波調整】
・音声出力 → Wavespectra接続
・TP1~TP2 → 電圧計セット
・83.0MHz受信 → T2調整 → 電圧ゼロ ※確認のみ
・83.0MHz受信 → T3調整 → 高調波歪最小
【FMシグナルインジケーター点灯調整】
・83.0MHz60dB受信 → T4調整 → インジケーター全点灯
【VCO調整】
・TP3 → 周波数カウンタ接続
・83.0MHz無変調 → VR2調整 → 19kHz
【セパレーション調整】
・音声出力 → Wavespectra接続
・83.0MHz ST受信 → VR1調整 → 反対chへの漏れ信号最小
【REC CAL】
・83.0MHz ST受信 → シグナルレベル記録
・REC CAL オン
・VR3(縦置き基板)調整 → 記録値-6dB ※基準音383Hz
【AM 受信調整】
・R185後足 → 電圧計セット ※Sメーター電圧
・729kHz 受信 → T4,T5調整 → 電圧最大
・1332kHz受信 → TC1,TC2調整 → 電圧最大
・1053kHz受信 → T6調整 → 電圧最大
【AM Sメーター】
・VR5調整 → シグナルインジケーター

■試聴------------------------------------------------------
・フロントエンド、検波回路、MPX回路、すべて大幅に調整ズレでした
・再調整によって受信感度は大幅に上昇しオート選局でも受信可能に
・歪補正回路など無くシンプルな構成ですが、
・ステレオセパレーションが左右とも60dB程度確保できました
・1980年頃、DENON製のチューナーには全く興味なかったですが、
・シンセ黎明期の製品としては優秀機だったと思います




















































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