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2025年8月31日 (日)

DENON TU-750 修理調整記録

 ・2025年7月、初めて見る機種 TU-750 を寄付していただきました
 ・調べてみると「デノン初の本格的シンセサイザーチューナー」との事
 ・不要になった機器や故障機の寄付は歓迎します
 ・以下、作業記録です

Tu75003

■製品情報--------------------------------------------------

 ・オーディオの足跡 DENON TU-750 42,800円 (1981年頃)
 ・オーディオ懐古録 DENON TU-750 AM/FM STEREO TUNER 42,800円

Tu75002Tu75017

■動作確認--------------------------------------------------

 ・外観は経年の汚れが目立つが凹みや擦り傷などの外傷はない
 ・フロントパネルは操作ボタンが整然と並んだオールディーズの感じ
 ・背面を見るとコンパクトなAMループアンテナ付属
 ・FMアンテナ端子にF端子が無いのはちょっと残念
 ・底面に点検口なし、足は薄い黒ゴム4個のみ、、これはかなり残念
 ・さて、気を取り直してアンテナと電源を接続して電源オン
 ・FL管に周波数点灯、輝度は充分で文字痩せや文字欠けはない
 ・このFL管は当時のチューナーでよく見かけるタイプ
 ・FM受信範囲 76.1MHz~89.9MHz
 ・DIMMERスイッチによって周波数表示の明暗に切り換えられるのが珍しい
 ・FM7局、AM7局それぞれ独立してメモリー登録可能、合計14局
 ・オート選局では名古屋地区のFM局をすべて素通りして受信不可
 ・マニュアル選局に切換えるとFM局を受信できました
 ・ただシグナルインジケーターは最下位のセグメントが点灯するのみ
 ・STEREOインジケーター点灯しない
 ・REC CALトーンは聞こえました
 ・続いて名古屋地区のAM放送の受信テスト開始
 ・AM受信範囲 522kHz~1611kHz
 ・背面ループアンテナで名古屋地区のAM局を受信できました
 ・問題はFMの受信感度が低下していること

Tu75004Tu75007
Tu75018

■内部記録--------------------------------------------------

 ・FMフロントエンドは小さなパッケージ型 → CF×2個
 ・IC2:HA11225 FM IF SYSTEM クアドラチュア検波
 ・IC3:HA1156 FM STEREO DEMODULATOR
 ・IC4:LA1245 AM TUNER
 ・VR1:セパレーション調整
 ・VR2:VCO調整
 ・VR3;REC CAL調整(縦置き基板)
 ・VR4:FMシグナルメーター調整
 ・VR5:AMシグナルメーター調整
 ・メモリ保持用のコイン電池が縦置配置、まだ生きています

Tu75020Tu75022Tu75023Tu75024Tu75030
Tu75000

■調整記録--------------------------------------------------

 ・サービスマニュアルや回路図は発見できません
 ・当時の別機を参考にしながら調整手順を組み立てました
【FM VT電圧調整】
 ・フロントエンド TP端子 → 電圧計セット
 ・89.9MHz → L04調整 → 8.0v
 ・76.1MHz → L04調整 → 1.5v
 ※試行錯誤の結果、1.5v~8.0vの範囲が良さそうでした
【FM同調点調整】
 ・TP1~TP2 → 電圧計セット
 ・83.0MHz受信 → T2調整 → 電圧ゼロ
【FM RF調整】
 ・R185後足 → 電圧計セット ※Sメーター電圧
 ・89.9MHz,40dB受信 → TC01,TC02,調整 → 電圧最大
 ・76.1MHz,40dB受信 → L01,L02,L03調整 → 電圧最大
 ・83.0MHz,40dB受信 → T01調整 → 電圧最大
【FM検波調整】
 ・音声出力 → Wavespectra接続
 ・TP1~TP2 → 電圧計セット
 ・83.0MHz受信 → T2調整 → 電圧ゼロ ※確認のみ
 ・83.0MHz受信 → T3調整 → 高調波歪最小
【FMシグナルインジケーター点灯調整】
 ・83.0MHz60dB受信 → T4調整 → インジケーター全点灯
【VCO調整】
 ・TP3 → 周波数カウンタ接続
 ・83.0MHz無変調 → VR2調整 → 19kHz
【セパレーション調整】
 ・音声出力 → Wavespectra接続
 ・83.0MHz ST受信 → VR1調整 → 反対chへの漏れ信号最小
【REC CAL】
 ・83.0MHz ST受信 → シグナルレベル記録
 ・REC CAL オン
 ・VR3(縦置き基板)調整 → 記録値-6dB ※基準音383Hz
【AM 受信調整】
 ・R185後足 → 電圧計セット ※Sメーター電圧
 ・729kHz 受信 → T4,T5調整 → 電圧最大
 ・1332kHz受信 → TC1,TC2調整 → 電圧最大
 ・1053kHz受信 → T6調整 → 電圧最大
【AM Sメーター】
 ・VR5調整 → シグナルインジケーター

Tu75040

■試聴------------------------------------------------------

 ・フロントエンド、検波回路、MPX回路、すべて大幅に調整ズレでした
 ・再調整によって受信感度は大幅に上昇しオート選局でも受信可能に
 ・歪補正回路など無くシンプルな構成ですが、
 ・ステレオセパレーションが左右とも60dB程度確保できました
 ・1980年頃、DENON製のチューナーには全く興味なかったですが、
 ・シンセ黎明期の製品としては優秀機だったと思います

Tu75010

note:BLUESS Laboratory

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