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2025年9月28日 (日)

KENWOOD D-3300T 修理調整記録11

 ・2025年9月、D-3300Tのメンテナンスをお引き受けしました
 ・以下、作業記録です

D3300t04_20250928083901

■製品情報--------------------------------------------------

 ・オーディオ懐古録 KENWOOD D-3300T 140,000円(1986年)
 ・オーディオの足跡 KENWOOD D-3300T 140,000円(1986年発売)
 ・KENWOOD D-3300T 取扱説明書 日本語版PDF

D3300t02_20250928084001D3300t08_20250928084001

■動作確認--------------------------------------------------

【提供者様からの事前情報】
 ・FM放送は受信できるが、オートチューニングは上下方向とも不可
 ・Tメーターが中央より右側だけで点灯する
 ・MODULATIONインジケーターが点灯しない
【当方での確認事項】
 ・天板には経年の汚れで覆われているが目立つキズは無さそう
 ・フロントパネルも汚れているが幸いほぼ無傷
 ・背面端子には錆が目立つが磨けばキレイになりそう
 ・さてFMアンテナを接続して電源オン
 ・周波数などの表示部が明るく点灯、文字痩せは見受けられない
 ・オート選局では上り下りとも放送局を素通りして受信不可
 ・手動選局では-0.1MHzズレた周波数で受信できました
 ・この時Tメーターは中央より右端の赤いバーが点灯するのみ
 ・STEREOインジケーター点灯しない
 ・RF切換(DIRECT/DISTAMCE)、IF BAND切換(WIDE/NARROW)OK
 ・固定/可変出力端子ともに音声を確認
 ・FM同調点が大幅にズレています
 ・これが原因でSTEREOとMODULATIONインジケーターが点灯しないと推察

D3300t05_20250928083901

■内部確認:------------------------------------------------

 ・KENWOODサービスの修理歴シールなし
 ・部品交換歴は無さそうです
 ・過去にハンダ割れがあった電源回路や音声端子など確認 → 異常なし
 ・メモリ登録後1週間経っても内容を保持していました

D3300t00

■調整記録--------------------------------------------------

【本体設定】
 ・IF BAND:WIDE
 ・RF SELECTOR:DISTANCE
 ・QUIETING CONTROL:NORMAL
【VT電圧】
 ・TP6~TP7 DC電圧計セット
 ・アンテナ入力なし
 ・76MHz → L5調整 → 3.0V±0.1V ※実測 2.9V
 ・90MHz → TC5調整 →25.0V±0.1V ※実測25.0V
【検波調整】
 ・TP10~TP11 DC電圧計セット
 ・83MHz受信 → L12調整 → 0.0V±10mV ※実測-3.5V
 ・TP16~TP17 DC電圧計セット
 ・83MHz受信 → L9調整 → 0.0V±10mV ※実測+585mV
【RF調整】
 ・Multipath V端子 DC電圧計セット ※Sメーター電圧
 ・76MHz受信 → L1~L4調整 → 電圧最大
 ・90MHz受信 → TC1~TC4調整 → 電圧最大
【IFT調整】
 ・Multipath V端子 DC電圧計セット ※Sメーター電圧
 ・83MHz受信 → L10,L11,L22調整 → 電圧最大
 ・83MHz受信 → L11調整 → 電圧最大
【AUTO STOP調整】
 ・83MHz,20dB受信 → VR1調整 → STEREOインジケータ点灯
【SIGNAL METER調整】
 ・電源スイッチ後方の小さな基板
 ・83MHz,50dB → VR3調整 → 7番目のドット(最上段)点灯
【TUNING METER調整】
 ・SELECTOR:MONO
 ・83MHz,80dB → VR2調整 → ※
  ※中央の縦白セグメント点灯、両側の赤縦セグメントの中点へ
【MPX VCO調整】
 ・TP15に周波数カウンタ接続
 ・83MHz,80dB → VR5調整 → 76.00kHz±50Hz
【PILOT CANCEL調整1】
 ・音声出力をWavespectraで観察
 ・83MHz,ST信号 → VR1調整 → 19kHz信号最小
 ・左右chのバランス確認
【PILOT CANCEL調整2】
 ・83MHz,ST信号 → L20調整 → 19kHz信号最小
 ・左右chのバランス確認
【SUB CARRIER調整(38kHz)】
 ・音声出力をWavespectraで観察
 ・83MHz,SUB信号 → L19調整 → Lchレベル最大
【歪調整1 DLLD】
 ・83MHz,MONO → VR3調整 → 歪率最小
【歪調整2 MONO】
 ・83MHz,MONO → VR4調整 → 歪率最小
【歪調整3 MONO】
 ・83MHz,MONO → VR6調整 → 歪率最小
【歪調整4 STEREO】
 ・83MHz,L信号 → VR5調整 → 歪率最小
【歪調整5 STEREO】
 ・83MHz,SUB信号 → VR7調整 → 歪率最小
【歪調整6】
 ・83MHz,MAIN信号 → VR8調整 → 歪率最小
【歪調整7】
 ・83MHz,L信号 → VR9調整 → 歪率最小
【歪調整8 NARROW】
 ・IF BAND:NARROW
 ・83MHz,MAIN信号 → VR2調整 → 歪率最小
【SEPARATION調整1 L】
 ・83MHz,R信号 → VR4調整 → Lchもれ最小
【SEPARATION調整2 R】
 ・83MHz,L信号 → VR3調整 → Rchもれ最小
【SEPARATION調整3 NARROW】
 ・IF BAND:NARROW
 ・83MHz.L/R信号 → VR2調整 → もれ最小
【DEVIATION調整】
 ・REC CAL オン
 ・VR4調整 → 左から4番目のドットが点灯する位置

D3300t40_20250928083901

■試聴------------------------------------------------------

 ・故障個所なし、再調整によってよい性能を取り戻しました
 ・今回のように再調整だけで復活する個体もあります
 ・多分、チューナーにとって快適な環境で使われていたのかな?と想像します

D3300t03_20250928083901

note:BLUESS Laboratory

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