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2025年10月12日 (日)

YAMAHA T-7 修理調整記録7

 ・2025年8月、故障したT-7ジャンク機を寄付していただきました
 ・電源スイッチをOFFにしてもインジケーターが点灯したままだそうです
 ・えっ? そんなことあるの?
 ・以下、作業記録です

T703_20251012085201

■製品情報--------------------------------------------------

 ・オーディオ懐古録 YAMAHA T-7 NATURAL SOUND STEREO TUNER
 ・Hifi Engine Yamaha T-7 Natural Sound AM/FM Stereo Tuner

T702_20251012085101 T716

■動作確認--------------------------------------------------

 ・電源SWオフの状態で電源プラグをコンセントに挿す
 ・すると電源SWオフにも関わらず指針とDX/LOCALインジケーター点灯
 ・選局ダイヤルを回したり他のスイッチを操作しても反応なし
 ・指針とDX/LOCALインジケーターが点灯するだけです
 ・これは不思議??
 ・さて、気を取り直して電源SWオン!
 ・すべてのインジケーターLED点灯、スイッチ操作でLEDが切り換わる
 ・赤い指針点灯、指針両側の黄色いチューニングインジケーターも点灯
 ・名古屋地区のFM局付近に合わせるとシグナルインジケーター点灯
 ・およそ+0.2MHzの位置でFM放送を受信、STEREOランプ点灯
 ・選局ツマミに触れるとチューニングインジケーターが少し暗くなる。
 ・同調して指を離すと再び明るく点灯、OTSも動作OK
 ・放送局のメモリ登録と自動選局も動作しました
 ・適当なAMループアンテナで名古屋地区のAM局を受信確認OK
 ・どうやら電源SWオン時の動作は正常のようですが、
 ・問題は電源SWオフ時にも一部通電している現象です

T730

■内部確認--------------------------------------------------

 ・メモリ保持用バッテリーはオリジナルのまま
 ・ハンダ面を見るとレシオ検波回路周辺にハンダ作業痕あり
 ・ダイオードや抵抗が交換されているようです
 ・基板を見渡したところ特に異常は感じません

T700_20251012085201

■修理記録:電源スイッチ交換--------------------------------

 ・電源スイッチの足にテスターを当てて抵抗値を測定
 ・すると、左サイド側のスイッチ端子が常時導通状態でした
 ・回路図を見ながら電源スイッチ周辺の配線を確認
  ・SW102:POWER SWITCH
  ・C243,C244:コンデンサ(105)→ 取り外して確認 → OK
 ・こうなるとスイッチ自体の故障が怪しい感じです
 ・基板からスイッチを取り外し、分解して内部確認してみると
 ・スイッチの各足を固定するプラ部分に穴が開いて足が接触していました
 ・この結果、電源オフ時も-12v系統だけ給電されていた、という訳です
 ・穴の周辺は焦げた痕跡(黒いすす)が残っていました
 ・過去にどんな事故・事件があったのか?

T741_20251012085201

 ・スイッチ内部の修理は不可能なので同型スイッチに交換しました
 ・ドナーは こちら、部品取り用に残っていたT-7です
 ・交換後は先の動作確認時と同様にFM/AMとも正常に受信しました
 ・「捨てずに持っていると、忘れた頃に役に立つ」の格言?通りでした

T733 T736 T738 T740_20251012085001 T742_20251012085001

■調整記録--------------------------------------------------

【本体スイッチ設定】
 ・FUNCTION = FM
 ・RX MODE = AUTO DX
 ・MUTE/OTS = OFF
 ・BLEND = OFF
 ・REC CAL = OFF
 ・AM調整を先に行います
【AM OSC調整】
 ・ 600kHz受信 → T110調整 → シグナルメーター最大
 ・1400kHz受信 → AMOSC調整 → シグナルメーター最大
【AM RF調整】
 ・ 600kHz受信 → T109調整 → シグナルメーター最大
 ・1400kHz受信 → AMANT調整 → シグナルメーター最大
【FM同調点調整】
 ・IC111 20pin(またはR282)-GND → 電圧計セット
 ・SSG10.7MHzをCF101に注入 → T103調整 → 電圧ゼロ
【FM OSC調整】
 ・IC102 (LA1231) 13pin → 電圧計セット
 ・83MHz受信 → フロントエンドTC4調整 → 電圧最大
 ※OSCコイルL4の調整が難しいため83MHzのみで調整
【FM RF部調整】
 ・IC102 (LA1231) 13pin → 電圧計セット
 ・83MHz受信 → フロントエンドTC1,TC2,TC3調整 → 電圧最大
 ※RFコイルL1~L3の調整が難しいため83MHzのみで調整
【Mono歪調整】
 ・音声出力 → WaveSpectra接続
 ・83MHz → TC101調整 → 高調波歪最小
【VCO調整】
 ・R263右足 → 周波数カウンタ接続
 ・83MHz → VR108調整 → 19kHz±10Hz
【ST SUB調整】
 ・音声出力 → WaveSpectra接続
 ・83MHz SUB → T112調整 → Lchレベル最大
【Stereo歪調整】
 ・音声出力 → WaveSpectra接続
 ・83MHz ST → VR101 VR102 VR103,T102調整 → 高調波最小
【Pilot Cancel調整】
 ・音声出力 → WaveSpectra接続
 ・83MHz ST → T113,VR109調整 → 19kHz漏れ信号最小
【セパレーション調整】
 ・音声出力 → WaveSpectra接続
 ・83MHz ST → VR105調整 → Lch漏れ信号最小
 ・83MHz ST → VR106調整 → Rch漏れ信号最小
【シグナルインジケーター点灯調整】
 ・83MHz 100dB → VR112調整 LED全点灯
 ・83MHz 0dB → VR111調整 LED全消灯
【プリセットチューニング上限位置調整】
 ・自動選局時に指針がスケールを振り切らないように制限する設定
 ・90.5MHz受信 → プリセット5に登録
 ・83MHz付近でプリセット5を押し指針移動開始
 ・このとき90.2MHz付近で自動停止するようにVR113を調整する
【プリセットチューニング下限位置調整】
 ・75.5MHz受信 → プリセット1に登録
 ・83MHz付近でプリセット1を押し指針移動開始
 ・このとき75.8MHz付近で自動停止するようにVR114を調整する

T760_20251013092501

■試聴------------------------------------------------------

 ・プリセットメモリーによる自動選局が気持ちよく動作します
 ・登録したメモリ内容も保持されていました
 ・ただ、根本原因が別にあって電源SWトラブルが再発するかもしれません
 ・しばらくランニングテストを継続してみます

T707_20251013092801

note:BLUESS Laboratory

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コメント

はじめまして、いつも楽しく興味深く拝見させていただき、時にありがたく参考にさせてもらっています。
以前つい手を出してしまった当方のT-7(ジャンク)、ミュートが解除されたりされなかったり、自動選局もうまく動作せず。
BLUESS様サイトを参考にNi-Cdバッテリー外したりといろいろ試しましたが変化なく、最終的にはダメ元で手持ちのNi-MH(エネループ)を取り付けてみたらようやくミュート解除と自動選局が安定(今のところですが)、10日間コンセント抜いた後も大丈夫でした。
以上あくまで私の個体のケースですが、もしこの辺の最新の見解(?)がありましたらお聞かせいただきたいのですが・・・

Ni-CdはダメでNi-MHだとOKなのですね?
T-7のバッテリー周りはホントよく分かりません、、

エネループは一時的に試したことはありますが、実際に換装したことはありません。
同じニカド電池に換装するか、あるいは充電池なしにするかの選択でした。
充電の制御回路が無いのでエネループを内部に置くのはちょっと心配でした。


コメントありがとうございます、やはりT-7は難解なのですね。
誤解を招く書き方で申し訳ありません、Ni-Cdは最初から実装されていたもののことです。
こちらのサイトでは取り除いてうまく動作している実例がありましたが、自分の個体ではダメだった、本来はNi-Cdに換装すべきですが手元に余っていたエネループを取り付けてみたというのが実情です。
壊れても仕方なしでやっていますが心配なのはご指摘通りで、たまに蓋を開けて中の状態と端子間電圧の確認をしています。電池ボックスは外付けにすべきでした。さらに外出時はコンセントを抜くかSW付タップでOFFにしています(これはT-7に限らずですが)。
いつまで正常動作してくれるか分かりませんが、何か変化などありましたら報告させてください。

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