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2025年10月19日 (日)

SANSUI TU-777 修理調整記録2

 ・2025年9月、TU-777の故障機が届きました
 ・とりあえず受信できるがSTEREOランプが点灯しないそうです
 ・以下、作業記録です。

Tu77703

■製品情報--------------------------------------------------

 ・オーディオの足跡 SANSUI TU-777 37,800円(1968年3月発売)
 ・オーディオ懐古録 SANSUI TU-777 37,800円 1968年
 ・Hifi Engine SANSUI TU-777 ※TU-666サービスマニュアル

Tu77702Tu77712

【備忘録】
 ・丸型機:1968年:TU-555 29,800円、TU-666 33,800円、TU-777 39,800円
 ・横型機:1970年:TU-999 59,900円
 ・横型機:1971年:TU-888 48,900円

■動作確認--------------------------------------------------

 ・SOLID STATE STEREOPHONIC TUNER model TU-777
 ・「ソリッドステート」どこか懐かしい響きがありますね
 ・独特の丸い周波数窓(リングサーキュラーダイヤル)指針が回転します
 ・本体サイズ345W×155H×334Dmm、横サイズがちょっと小さめ、でもずっしり重い
 ・FMアンテナを接続して電源スイッチオン
 ・スイッチレバーの操作感触が重厚です
 ・POWERインジケーター点灯、周波数窓の照明点灯、メーター照明点灯
 ・メーターは「TUNING METER」と書かれていますが実はSメーター
 ・名古屋地区のFM放送局の受信OK、ただし+1.6MHzほどの周波数ズレ
 ・STEREOランプ点灯しない、でもステレオ感は感じられる
 ・背面パネルのセパレーション調整ツマミを回すと立体感が変化する
 ・MUTINGが動作しない、局間ノイズが消えない
 ・AM放送は背面バーアンテナで名古屋地区のAM放送局受信OK

■内部確認--------------------------------------------------

 ・大型電源トランスと電解コンデンサが目に付く、さすがサンスイ機
 ・FM4連、AM3連の独立したフロントエンドユニット
 ・横から見ると「蒸気機関車の連結車輪」が思い浮かびます
 ・IF基板にはまるで高層ビルのように大型IFTコイルが立ち並んでいます
 ・電源回路の電解コンデンサが交換済みでした
 ・信号発生器からステレオ信号を送ってみると左右分離はしていました
 ・ただセパレーション値は5dB前後、モノラル信号と大差ない状況でした
 ・背面パネルのセパレーション調整ツマミを回すと左右が入れ替わりました
 ・本機のセパレーションVRは外にあるのでユーザーが自由に回せてしまいます
 ・通常は最適値に設定したあとはVRに触れて欲しくない、と思うのですが、、
 ・どのような設計意図だったのでしょう?

Tu77721Tu77723

■修理記録:STEREOランプ電球交換-----------------------------

 ・使われていたフィラメント電球の仕様 → 6.3v/0.25A
  ・窓照明用電球 2個 → 〇
  ・メーター照明 1個 → 〇
  ・POWERランプ 1個 → 〇
  ・STEREOランプ 1個 → × ※電球切れではなく電球自体が無かった

Tu77730

 ・STEREOランプが点灯しない原因は電球自体が無かったことでした
 ・新品電球をセットし、後述の調整作業を経てSTEREOランプ点灯しました
 ・このタイプの電球は今でも入手可能です

■調整記録--------------------------------------------------

 ・Hifi Engine で入手したTU-666サービスマニュアルを参考に手順化

Tu77700

【レシオ検波調整】
 ・IF基板 2K端子 → 電圧計セット ※Tメーター代用
 ・フロントエンド内 TP5 → 10.7MHz信号注入
 ・IF基板T204(上段コア)調整 → 電圧ゼロ(Tメーター中点)
【フロントエンドOSC調整】
 ・VR202(S-meter) → 電圧計セット
 ・76MHz 受信 → L105調整 → 電圧最大(Sメーター最大振れ)
 ・90MHz 受信 → TC104調整 → 電圧最大(Sメーター最大振れ)
【フロントエンドRF調整】
 ・VR202(S-meter) → 電圧計セット
 ・76MHz 受信 → L101,L102,L103調整 → 電圧最大
 ・90MHz 受信 → TC101,TC105,TC102,TC103調整 → 電圧最大
 ・83MHz 受信 → L104 → 電圧最大
【IF歪調整】
 ・音声出力端子 → WaveSpectra接続
 ・83MHz 受信
 ・IF基板T201,T202,T203(各上下段コア)調整 → 高調波歪最小
【レシオ検波歪調整】
 ・音声出力端子 → WaveSpectra接続
 ・83MHz 受信
 ・IF基板T204(下段コア)調整 → 歪最小
【Sメーター調整】
 ・83MHz 受信 → T205調整 → Sメーター振れ最大
 ・83MHz 受信 → VR202調整 → Sメーター目盛5
【ミューティング調整】
 ・VR201 MUTING動作レベル設定
 ・信号レベルの調整というより動作範囲の調整みたいです
 ・76MHz~90MHz区間でMUTINGが動作するように調整
 ※【SCA調整】※TU-666サービスマニュアル準拠、省略可
  ・MPX基板4A端子に67kHz信号注入
  ・TP404端子 → WaveSpectra接続
  ・L402調整 → 67kHz成分最小
【19kHz調整】
 ・TP401 → WaveSpectra接続
 ・83MHz ST受信 → T401,L401調整 → 19kHzレベル最大
 ・TP402 → WaveSpectra接続
 ・83MHz ST受信 → T402調整 → 19kHzレベル最大
【38kHz調整】
 ・TP403 → WaveSpectra接続
 ・83MHz ST受信 → T403調整 → 38kHzレベル最大
【セパレーション調整】
 ・音声出力 → WaveSpectraに接続
 ・83MHz ST受信 → 背面パネルVR調整 → 漏れ信号最小
 ・実測で左右とも約40dB/1kHzでした。
【AUTO STEREO調整】※この項目は試行錯誤の結果なので参考程度です
 ・SELECTOR FM AUTO
 ・D501カソード側 → 周波数カウンタ接続
 ・83MHz ST受信 → 19.00kHz確認 → T501調整 → 19kHzレベル最大
 ・VR501調整 → STEREOランプが点灯する位置へ
 ・MUTINGオフ、チューニングつまみを適当に回して離調
 ・VR502調整 → STEREOランプが消灯する位置へ
【AM OSC調整】
 ・729kHz受信 → T302調整 → Sメーター最大
 ・1332kHz受信 → TC303調整 → Sメーター最大
【AM RF調整】
 ・729kHz受信 → バーアンテナ、T301調整 → Sメーター最大
 ・1332kHz受信 → TC301,TC302調整 → Sメーター最大
【IF調整】
 ・1053kHz受信 → T303,T304,T305調整 Sメーター最大
【AMメーター調整】
 ・1053kHz受信 → VR301調整 → Sメーター最大振れ位置
【注意】
 ・本体背面にアンテナ入力のアッテネータースイッチがあります
 ・通常は[DIST.]位置、強電界地域では[LOC.]に設定
 ・[DIST.]=[DISTANCE]、 [LOC.]=[LOCAL]
 ・背面にあるセパレーション調整VRは最適位置に設定してあります
 ・可変出力調整VRと並んでいるので誤って操作しないようご注意ください

Tu77708Tu77740

■試聴------------------------------------------------------

 ・50年以上前のレトロな雰囲気がイイですね
 ・音質云々は別にして、ステキなFMライフが楽しめそうです

Tu77704

note:BLUESS Laboratory

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