PIONEER F-500 修理調整記録4
・2025年9月、PIONEER F-500の故障機を寄付していただきました
・AMは受信OKだがFMは激しい雑音ばかりで使えないそうです
・以下、作業記録です

■製品情報--------------------------------------------------
・オーディオの足跡 Pioneer F-500 49,800円(1979年発売)
・Hifi Engine PIONEER F-500 (1981)
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■動作確認--------------------------------------------------
・ボディにはひっかき傷、サビ、汚れ、
・フロントパネル左側上面に引っ掻き傷、でも前面はほぼ無傷
・さて肝心の受信性能は? FMアンテナを接続して電源オン、、
・周波数窓の照明は点灯、メーター照明も点灯、電球切れなし
・選局ツマミを回すと激しいバリバリノイズが発生
・ノイズに連動してTメーターとSメーターが激しく振れる
・選局ツマミを慎重に操作するうちに名古屋のFM局が受信できました
・受信時はSTEREOインジケーター点灯、その他インジケーターも点灯
・IFバンド切換など基本操作に問題さなそうです
・AM受信は背面パネルのAMバーアンテナで受信OKでした
・バリバリノイズの原因はバリコン軸の接触不良の予感
■内部確認--------------------------------------------------
・ボディ後方開口部付近に大量に堆積したホコリを清掃
・フロントパネルを分解して徹底清掃
・予想通りフロントエンドのバリコン軸が緑青色に変色していました
・配線面も確認しましたが、修理歴や改造歴は無さそうです

■修理記録:バリコン軸洗浄、真っ黒IC洗浄--------------------
・指針を移動すると「バリバリ」と凄い雑音が発生
・この症状は、経験的にバリコン軸のサビ付きが原因です
・バリコンの回転軸には緑青色に変色した劣化グリスが固まっていました
・爪楊枝の先端や歯間ブラシで丹念に清掃
・最後にコンタクトグリスを塗布して完了
・これでバリバリ雑音は解消しました
・ついでに真っ黒に変色したIC(HA1201,HA1197,PA3007,PA5002)も対策
・表面は硬めの歯ブラシで、足の裏側は細めの歯間ブラシで磨きました
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■調整記録--------------------------------------------------
【FM OSC調整】
・IF BAND=NARROW
・基板上の12番端子にDC電圧計セット(Sメーター電圧)
・目盛り位置76MHzに指針セット
・76MHz 無変調 70dB 受信 → L5調整 → Sメーター最大
・目盛り位置90MHzに指針セット
・90MHz 無変調 70dB 受信 → TC5調整 → Sメーター最大
【RF調整】
・IF BAND=NARROW
・基板上の12番端子にDC電圧計セット(Sメーター電圧)
・目盛り位置76MHzに指針セット
・76MHz 無変調 40dB 受信 → L1,L2,L3,L4調整 → Sメーター最大
・目盛り位置90MHzに指針セット
・90MHz 無変調 40dB 受信 → TC1,TC2,TC3,TC4調整 → Sメーター最大
【IF調整】
・IF BAND=NARROW
・目盛り位置83MHz付近でSメーター最大位置に指針セット
・83MHz 100%変調 40dB 受信 → T1,T2,T3調整 → Sメーター最大
・Sメーターの目盛りを記録
・IF BAND=WIDE
・VR1調整 → Sメーターの目盛りをNARROW時と同じ位置に。
【FM同調点調整】※クアドラチュア検波
・IF BAND=WIDE
・83MHz 100%変調 70dB 受信 → T4調整 → Tメーター中点
【パルスカウント検波調整】
・IF BAND=WIDE
・83MHz 100%変調 70dB 受信 → T5調整 → TP電圧最大
・TP1 周波数カウンタ接続
・83MHz 100%変調 70dB 受信 → T6調整 → 1.26MHz
・TP4~TP5 電圧計接続
・83MHz 100%変調 70dB 受信 → VR2調整 → 電圧ゼロ
【Sメーター振れ調整】
・VR3調整
【ミューティング調整】
・VR4調整
【REC CALトーン調整】
・VR5 -6dB設定 ※実測325Hz
【VCO調整】
・IF BAND=WIDE
・TP3 周波数カウンタ接続
・無信号 → VR6調整 → 76Hz
【パイロット信号キャンセル調整】
・IF BAND=WIDE
・オーディオ出力をWavespectraで観測
・83MHz ステレオ信号 60dB 受信 → T7,VR7調整 → 19kHz最小
・左右バランスに注意
【セパレーション調整】
・IF BAND=WIDE
・83MHz ST 1KHz 80dB 受信 → VR9調整 → Lch漏れ最小
・83MHz ST 1KHz 80dB 受信 → VR10調整 → Rch漏れ最小
【セパレーション調整】
・IF BAND=NARROW
・83MHz ST 1KHz 80dB 受信 → VR8調整 → L/Rch漏れ最小
【AM OSC調整】
・729kHz(NHKラジオ)受信 → TA1調整 → Sメーター最大
・1332kHz(東海ラジオ)受信 → TCA2調整 → Sメーター最大
【AM RF調整】
・729kHz(NHKラジオ)受信 → バーアンテナ調整 → Sメーター最大
・1332kHz(東海ラジオ)受信 → TCA1調整 → Sメーター最大
・1053kHz(CBCラジオ)受信 → TA2調整 → Sメーター最大
【AM IF調整】
・VR11調整 → WIDE/NARROW Sメーター振れを同じ位置に調整

■試聴------------------------------------------------------
・再調整によって良い性能を取り戻したと思います
・周波数窓とメーター照明、インジケーターLEDがイイ雰囲気ですね
・さて、次はLED化ですね
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こんにちは
ブログ拝見してます。大変沢山のチューナーの修理を手がけておられ感心しました。
さて、自分の持っているSONYST-S333ESJなのですが、下記の症状がでており修理可能かの問い合わせです。
・AMが聞けない
・FM ミュートをONにすると聞こえなくなる。多分感度不足。
という状況です。
修理を依頼できるようでしたら、メールにてご連絡ください。
よろしく御願いいたします。
投稿: T.Yoshizaki | 2025年11月12日 (水) 11時47分
お問い合わせありがとうございます。
申し訳ありませんが、当方は修理受付はしておりません。
故障品を寄付していただいた場合に趣味で修理調整しています。
大切な機器は専門の修理業者さんに修理依頼することをお勧めします。
投稿: BLUESS | 2025年11月12日 (水) 21時07分