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2025年12月14日 (日)

SONY ST-AV900 修理調整記録

 ・2025年10月、初めて見る機種を寄付していただきました
 ・FM/AM以外にTVも受信できる「オーディオビジュアルチューナー」です
 ・アナログTV(VHF/UHF)放送は既に2011年に終了していますが、
 ・外観デザインがカッコいいのでFM/AMだけでも使えるようにしたい!
 ・以下、復活までの作業記録です

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■製品情報--------------------------------------------------

 ・オーディオの足跡 SONY ST-AV900 50,700円(1989年頃)

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■動作確認--------------------------------------------------

 ・チタニウムグレーのフロントパネル、光沢あるサイドウッドが高級感あり
 ・角が丸いサイドウッドはFMチューナーの ST-S333ESA/ESJ に似ています
 ・でも見慣れた333シリーズのチューナーとは雰囲気が全く違いますね
 ・カタログを見ると「オーディオ・ビジュアルチューナー」との表記
 ・型番が示すようにAV機器の一員としての立ち位置なのでしょう
 ・今見ると黄色い映像端子が妙に懐かしいく感じます
 ・TV受信時は音声だけでなく映像も出力できたようです

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 ・さてFM/AMアンテナを接続して電源オン
 ・表示部の周波数などが明るく点灯し、文字痩せ文字欠けは見られない
 ・パネル右上に斜めに置かれた [BAND],[+],[ー] ボタン照明がお洒落
 ・選局してみると本体だけではオート選局機能はないようです
 ・[+],[ー] ボタンを1回ずつ押して 0.1MHz単位で上下させか
 ・あるいはプリセット選局でメモリ登録した局を順に選択する、でした
 ・受信テストしてみると残念ながらFMはまったく受信不可
 ・76~90MHz全区間で「ザー」という局間ノイズしか聞こえません
 ・一方でAMは手持ちのループアンテナで受信確認OKでした
 ・とりあえずFM回路の調査から開始

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■内部確認--------------------------------------------------

 ・FMフロントエンド:ALPS製3連バリキャップ式
 ・IC201:LA1265 FM/AM Tuner of Electronic Tuning Type
 ・IC301:LA3401 PLL FM MPX  tereo Demodulator
 ・IC302:LA3805
 ・IC402:JRC2217 VIDEO SUPER IMPOSER WITH AFC
 ・IC601:TMP47C670N
 ・お洒落なボタン照明は5個のLEDによって構成されていました

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■修理記録:FM受信不能--------------------------------------

 ・下記調整過程でFM受信時に VT電圧がゼロのまま変化しないことが判明
 ・一方、受信バンドをAMに切換えると正常に受信できました
 ・AM受信時は正常なVT電圧が出現するので、PLL回路の故障ではない
 ・つまり縦置き配置されたALPS製フロントエンドが怪しいことになりますが
 ・フロントエンド内部の多くはボンドで固められているので厄介だな~
 ・と思いながらフロントエンド裏側のハンダ面を指で触っていると
 ・突然! FM受信時にVT電圧が復活!この状態でFM放送を受信できました!
 ・改めてフロントエンドユニットの配線面をルーペで観察すると
 ・OSCコイル付近にハンダクラックを発見!
 ・このハンダクラックを修正したところ、VT電圧が復活して受信正常化
 ・幸運にもフロントエンドを分解しなくて済みました

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■調整記録--------------------------------------------------

【FM同調点調整】
 ・TP NULL ~ GND → 電圧計セット
 ・83.0MHz受信 → T301調整 → 電圧ゼロ
【VT電圧調整】
 ・TP R230左足 → 電圧計セット
 ・90.0MHz受信 → FE内OSCコイル調整 → 7.4v
 ・76.0MHz受信 → 1.9v ※確認のみ
【RF調整】
 ・IC201 LA1265-13pin → 電圧計セット ※Sメーター電圧
 ・83.0MHz受信 → FE内RFコイル調整 → 電圧最大
 ・83.0MHz受信 → FE内IFTコイル調整 → 電圧最大
【検波調整】
 ・TP NULL ~ GND → 電圧計セット
 ・音声出力 → WaveSpectra接続
 ・83.0MHz受信 → T301調整 → 電圧ゼロ
 ・83.0MHz受信 → T302調整 → 高調波歪最小
【セパレーション調整】
 ・音声出力 → WaveSpectra接続
 ・83.0MHzST受信 → VR301調整 → 反対ch漏れ信号最小
【AM調整】
 ・TP R230左足 → 電圧計セット
 ・1602kHz受信 → CP201黒コア調整 → 7.5v
 ・ 531kHz受信 → 1.0v ※確認のみ
 ・IC201 LA1265-13pin → 電圧計セット ※Sメーター電圧
 ・1053kHz受信 → CP201赤コア調整 → 電圧最大
 ・1053kHz受信 → T303調整 → 電圧最大

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■試聴------------------------------------------------------

 ・当然TV機能は使用不可、でもFM/AMチューナーとしてはまだ活用できます
 ・デザインがカッコいいので今後も残しておきたい一台になりました
 ・サイドウッドが ST-S333ESA/ESJ とよく似ているので流用できるかも?
 ・ちょっと期待して移植を試みると、残念ながらサイズ違いでした

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note:BLUESS Laboratory

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コメント

自分はどうしてもトリオ/ケンウッドに目が行きますが
ソニーも魅力的なチューナーが多いですね。
333シリーズのチューナーも一度使ってみたい気もします。
ケンウッドのKT-7020とかは
TVは音声のみでしたが映像も出力出来るのは
面白い機能だったかもですね。

ちょうど同じ頃の製品でソニー製の8mmビデオデッキを持っていましたが、今思えば外観の雰囲気がとても良く似ています。
8mmビデオは終わってしまいましが、FM/AMチューナーとして何とか生き延びて欲しいという希望を込めています。

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